こんにちはヤスダです
今回はロッジシェルターtcで薪ストーブを使う際の煙突を出す位置について
煙突を出す位置に関しては結構ご質問を頂くことがありますので僕自信の頭の整理のためにもまとめてみました。
記事はテンマクデザインのウッドストーブサイドビューLを使って解説いたしますのでお手持ちのストーブが違う商品であれば高さ等で違いが出るかと思いますがイメージは掴んで頂けると思います。
実際にストーブを設置し、各所から煙突を出した写真で解説しますので是非参考にしてください!
それではいってみましょう!
煙突の温度変化
まず、煙突の出し方について考えるには煙突について知ることが大切です。
煙突の根本は赤くなるほど高温になり、上に行くに従って温度が下がります。
写真の通り煙突の継ぎ手の3番目を越えた辺りから明らかに温度が下がっていることがお分かり頂けると思います。
当然ですが幕内から幕の外に煙突を出すためにはどうしても煙突が一度幕に触れることになります。
もちろんテントプロテクターを付けますがそれでも煙突熱を抑えきれないこともあり、実際僕の幕は一部ファスナーが変形し、コットン部分が焦げました。
まずその基本的なことを理解した上で位置を決めると良いでしょう。
後方上部
個人的には煙突を出す位置として一番オススメなのが後方上部です。
理由は
- 熱源でもある煙突の熱い部分をできるだけ長い距離幕内に取り込むことで暖房効率が上がるため
- 幕と接触する部分が可能な限り煙突上部の温度が下がっ部分にするため
ただ、後方上部から煙突を出すためには煙突の向きを変換してやる必要があるので付属の煙突の他に90°や45°のベンドパイプとそれを支えるための煙突スタンドを用意する必要があります。
また、一度向きを変換したパイプは外に出た後にもう一度垂直に立ち上がる事が理想ですので、ベンドパイプは同じ角度の物を2個用意しましょう。
さて、ロッジシェルターの後方上部からは大きく分けて2週類の出し方がありますので順番に解説します。
三角窓
ロッジシェルターtcは後方に向かって右側の三角窓のみ開けることができす。
なぜ右のみなのかは不明ですが煙突を出すのに便利な小窓です。
薪ストーブの種類によって多少調整は必要になるかも知れませんが僕が使っているウッドストーブLであれば付属の煙突(ダンパー付きを含む)を3本立ち上げた後に90°のベンドパイプで外向きに変換すると丁度の高さになります。
煙突の温度変化のところでもお伝えしましたが、煙突は3本目以降から温度が下がり始めるのでロッジシェルターでは理想的な出し方だと思います。
センター
後方のセンターファスナーからも煙突が出せます。
ファスナーですので高さの制限が無く、どこからでも出せることが特徴の一つ。
高さが合わずに先ほどの三角窓から出せない場合はこちらから出すこという選択になるでしょう。
だだ、上に付いているファスナーのスライダー(開け閉めするためにスライドする部分)は下にスライドすることでファスナーが開きますので、低い位置から出すと煙突より上は開きっぱなしになってしまいます。
薪ストーブ使用時はマメに換気をするので隙間は気になりませんが、就寝から起床までの薪ストーブを消している時間に幕の一部が開いていると、そこから絶えず冷気が侵入し続けますので幕内の気温の下がり方に影響してきます。
先ほどの三角窓から出した高さで同じように90°パイプを使って出すと写真のように上に隙間が開いているのが分かると思います。
そこでもう少し機密性を上げるために役に立つのが45°のベンドパイプです。
90°のパイプは曲がった段階で高さが確定してしまいますが、45°パイプなら斜め上に上がっていくのでストーブ本体を前後することで煙突を出したい高さに合わせて調整することができます。
また、煙突スタンドを使うことで45°ベンドパイプ一つだけを使用し、斜めに出して支えることも可能ですよ!
テント側面
テント側面の前、後、中央、計6ヶ所のファスナー部分から煙突を出すことができます。
インスタグラム等でもこの部分から煙突を出されている方をよく見かけますし、僕もかつてはここから煙突を出していました。
テント側面から煙突を出す最大のメリットは90°や45°のベンドパイプを使わずにそのまま垂直に煙突を出す事ができる点です。
また、純正のインナーテントを使う方はテントの後方が占領されてしまいますので必然的に前面のコーナーから出すことになります。
ただ、テント側面から煙突をだす場合の注意点があります。
- 煙突の高温帯(下から2本目辺り)が幕との接触ポイントになる
- 本体がかなり幕に接近する
僕は対策の甘さゆえに側面から煙突を出し続けたある日に幕を焦がし、ファスナーを溶かしてしまいました。
これは側面から出すことが悪いという訳ではなく、前述した後方上部からの排煙と比べてより対策や気遣いが必要だということです。
意外とその辺を楽観的に「みんなそこから煙突を出しているから」程度に考えている方が多いので、リスクを理解したうえで判断するようにしましょう。
コーナー(前)
前面のコーナーの左右から煙突を出すことができますが、外から見て左は入り口になるため前面から出す場合は右側一択になります。
この位置に配置するとテント後方を広々と使えるので、インナーテントを使う方や小さなテントをインストールする方に最適です。
コーナー(後)
前面コーナーと同様に後方コーナーにも配置が可能です。
あまり出番が少ないように思えますがテント内のレイアウト次第ではこの配置がしっくりくる方もおられるかもしれませんね。
中央
以前僕はこの中央配置でした。
センターに配置することで3方向からしっかりと火を眺めることができるので薪ストーブを囲むようにコットやミニテントを配置するのがおすすめ。
各コーナーと違い、中央ファスナーは開け閉めに支障がない程度にセンターの脚の真横ギリギリの位置にあるので脚を避けつつ、あまりファスナーに負担をかけないように煙突を出す必要があります。
やってはいけない煙突の出し方
最後にやってはいけない、もしくは特例を除きおすすめできない煙突の出し方について。
テント側面から煙突を出す際の注意点として、ストーブ本体がかなり幕に接近することをあげましたが、このこと自体は90°や45°のベンドパイプを使うと解消することができます。
ベンドパイプを使えば幕からストーブ本体を離しても煙突を外に出す事ができるからです。
だだ、幕の外に出ている部分はむき出しになりますので接触の可能性があり危険です。
テントプロテクターをもう一つ外側につけることで真っ直ぐの部分はガードできますが、一番接触の可能性があるベンドパイプまではガードできません。
また、テントプロテクターを外側につけると煙突を支えるための煙突スタンドが付けにくいデメリットもあります。
特例として、煙突を出すテント側面が建物などの壁面に面している時や斜面の際に面している時など、とにかく人が通れない方向を向いている時のみ有効な方法だと覚えておきましょう。
まとめ
今回はロッジシェルターtcに薪ストーブを入れた場合の煙突の出し方について解説しました。
前提として幕内でのストーブの使用はテントのメーカーであるOgawaもストーブのメーカーであるテンマクデザインも推奨しているわけではありません。
その点を十分に理解し、自己責任で使用するようにしましょう。
今回のポイント
- 煙突は上に行くにつれて温度が下がる
- 後方から出す場合は90°や45°のベンドパイプが必要
- 45°ベンドパイプを使うことでより機密性を上げることができる
- 煙突と幕が触れる部分はできるだけ温度が下がった3本目以降が望ましい
- テント側面から出す場合は煙突がかなり高温になるので注意が必要
- ベンドパイプを使って側面から出す場合は煙突と人が接触しないよう、十分に注意する
テント内のレイアウト次第で薪ストーブを設置する場所は変わりますので一概に決まった場所があるわけではありあません。
むしろ、たまに設置場所を変えてみることで雰囲気がガラッと変えることができます。
だだ、設置場所によって対策の仕方が変わるということだけ理解しておきましょう!
最後まで読んで頂きありがとうございました!
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