こんにちはヤスダです
今回はロッジシェルターの風対策について!
ロッジシェルターを使う中でこんな経験をしたことはないでしょうか?
- 設営時は無風だったのに次第に風が強くなっきてテントがギシギシ揺れて怖い
- いきなりの強風にテントがひしゃげて潰れてしまうんではないかと必死でフレームを手で押さえた
- 強風でテントがすこし動いた
これは全て僕の経験ですが、ロッジシェルターはワンポールテントやドーム型のように風を受け流す形状ではなく、前後左右どの面も垂直に近い平面ですので風の影響をモロに受けてしまいます。
特に横風には非常に弱く、地面との固定が甘いとテントが横滑りしたり横転してしまうこともあります。
これはテント自体の形状の問題ですのでこの形状である以上風の影響を避けることはできません。
そこで、3年間ロッジシェルターtcを使ってきて僕なりに今のところ最強の風対策ではないかという方法をご紹介します。
前半は基本の風対策について、後半は応用編として基本の風対策に加えて更に剛性を高めるための秘策をご紹介していますので、ロッジシェルター初心者の方もベテランの方も最後まで読む価値ありですよ!
それではいってみましょう!
ロッジシェルター 風対策 基本編
「風速〜mまで大丈夫」という数字までは出せませんが、ロッジシェルター自体に初めから備わっている機能で十分対策は可能です。
先ずは基本的な対策をすることが風対策の一丁目一番地になります。
そこを疎かにせず必要に応じで後に紹介する応用対策をすれば良いのでベテランの方ももう一度確認しましょう!
裾止めテープ
ポールの脚もとにある裾止めテープ(左右3ヶ所ずつ計6ヶ所)をペグダウンします。
脚のズレを防ぎテントの浮き上がりを抑える役目をはたしてくれますので、まずはここから始めましょう。
この6ヶ所がしっかりと止まっているだけでもそれなりの風対策になります。
軒テープ
テントの壁面と屋根面の切り替わりの軒部には左右7ヶ所ずつ計14ヶ所の軒テープが
設置されています。
全てをロープダウンする必要はありませんが最低左右3ヶ所ずつ計6ヶ所をロープダウンすることでテント上部の振れを抑えてくれます。
真ん中のロープ(④)は左右の力に対して、前後(①、⑦)はテントに対して45度ぐらいの位置にペグを打つことで左右だけでなく前後の力に対しても踏ん張ってくれます。
この部分が風に対して一番負荷がかかりますので付属のピンペグでは少し心もとない時があります。
可能であれば別に鍛造ペグを用意するといいでしょう。
スカート
脚元からの風の侵入を防ぐことも風対策の一つ。
幕のスカートには全部で23ヶ所のハトメが設置されています。
重ねて打てる場所もありますので23本もペグを打つことはありませんが可能な限り打っておくことで風が脚元から入ってテントが持ち上げられるリスクを回避することができます。
ここで使うペグに関しては付属のピンペグで固定した方が出っぱりが少なくなるのでオススメです。
ロッジシェルター 風対策 応用編
ロッジシェルターを建て、基本の風対策をした後に一度フレームを持って左右に揺らしてみるとよく分かりますが思いのほかギシギシと左右に動くことに気づくと思います。
これは基本の風対策をどれだけ外からしてもロープやペグは全て幕と地面が繋がっているだけでフレームはどこにも固定されいないためです。
勿論、幕が地面にしっかりと固定さていれば物理的にテントが風に飛ばされることはありませんが予期せぬ突風にテントフレームがギシギシと音を立てて左右に揺れるとやはり不安になるものです。
そこで応用編として、テントの幕を外から補強するのではなく、内側からフレームを補強する方法をご紹介します。
この方法にはこんな利点があります。
- テントの外に出ることなくテント自体の剛性を格段に上げることができる
- 追加補強のために外に出て雨風に身を晒されることがない
- 真夜中の暗闇で外からの補強作業をしなくても済む
この方法で補強した後に先ほどと同じようにフレームを持って左右に揺らしてみるとほどんど動かないことに驚くと思います。
設営時、もしくは追加で後に補強することもできますので状況に応じて判断すると良いでしょう。
筋交い
みなさんも一度は見たことがあると思いますが、建物が地震や暴風などの水平方向に力を受けたときにひしゃげることとを防止するための構造の一部で、建物に一定の割合で入れるよう建築基準法でも定められている物です。
この筋交い構造をロープとペグを使って再現します。
ロッジシェルターのフレーム構造が建築と似ている点、またφ22mmの丈夫なスチールパイプを使っている点で筋交いとの相性が良く、他のテントにはできない正にロッジシェルターならではの補強方法と言えます。
後
後ろからは基本的に出入りしないという前提で筋交いを入れます。
左右同じようにするとクロスして筋交いになり後ろは完成です。
前
前も後ろと同じように筋交いを入れたくなりますが出入りする部分にロープが張ってあると邪魔になりますので工夫がいります。
左(赤矢印)
外側に向かって左側は上部角から間口のセンター付近にペグダウンします。
右(青矢印)
右側は出入り口があるため、タープポールを使って入り口を確保します。
手順は以下の通り。
改めて中からみるとこんな感じ
よく見えるように間口解放するとこんな感じ。
こんなので意味あるの?と思われるかも知れませんが全然違います!
試してみれば横振れの無くなり方に驚くと思いますよ!
まとめ
今回はロッジシェルターの風対策について解説しました。
基本編
- 裾止めテープを6ヶ所ペグダウンする
- 軒テープの前、後、真ん中の6ヶ所を使ってロープダウンする
- スカートのハトメをペグダウンする
これだけでも十分な風対策になりますので先ずはテントに元から備わっている機能を使って基本的な風対策をしましょう。
応用編
- 後ろはフレーム上部角から対角線状にロープを使って筋交いを入れます
- 前は入り口があるのでタープポールを使ってロープの向きを変換して固定します
応用編としてテントの内側からロープを使ってフレームを固定する方法を紹介しました。
フレームの剛性が格段に増し、追加で後からでも補強できますので状況によって判断しましょう!
以上参考になれば嬉しいです!
最後まで読んで頂きありがとうございました!
不定期ですが出来るだけお役に立てる情報を発信していきますのでブックマークよろしくお願いいたします!
Twitter、Instagramもやってますのでフォローよろしくお願いします!
コメント