歩くことの重要性

長距離を歩くために最も効果的な練習方法は歩くことです。
当たり前じゃないか!と思われるかもしれませんが、意外と歩くことを後回しにして「正しい歩き方」や「疲れない歩行技術」など文字や動画で学ぼうとしがちです(こうやって文字を書いている身としては複雑な気持ちですが)
もちろん長い距離を歩く為にはそれなりの「歩き方」というものはありますが、それよりも先にまずは中距離程度を歩いてみて体のどの部分が疲れ、どこが痛くなるのかを知ることが練習を始める上での最初のステップになります。
そこから、疲れや痛みの対策を試しながら、『歩いて確認』を繰り返すことで自分に合った歩き方を見つけることができるのです。
私が参加した第一回関西エクストリームウォーク100の完歩率は75.9%と思ったよりも高い印象でしたが、逆の見方をすれば24%、つまり参加者の約1/4がリタイアしたことになります。
また、制限時間を超えてゴールした方も完歩率に含まれるため、制限時間内での完歩率はもっと低いことになります。
リタイアした方のSNSを見ると、多くの方が共通して練習不足によるものだとおっしゃっておられました。
私感ではありますが、40〜50kmであれば気力と根性で何とか歩き切ることは可能ですが、それ以上の距離を練習なしで歩ける方はかなり少ないと思います。
「歩く練習は歩くこと」を口癖に、ぜひ、歩きながら少しずつ長距離に慣れていってください!
また、長距離を歩くには、できるだけ不要なものを持たず、身軽に歩くことが重要です。
その点もまとめてみましたので、こちらも参考にしてみて下さい。

タイムを競うのは無意味?
余談になりますが「100kmウォーク」を一括りにしてタイムを競っておられる方を見かけますが、少し疑問に思う事があります。
例えば14時間でゴールした方を見ると凄いとは思いますが、大会によって、同じペースで歩いていてもタイムは大きく変わるので、正直なところ、何の参考にもなりません。
先述の通り、歩行速度をたった時速0.4km上げるだけで100km先では約2時間も早く到着できるのがこの100kmウォークです。
1000人が参加し、信号だらけの街中を歩く大会もあれば、200〜300人ほどの参加者で、信号にほとんど出くわすことなく進み続けられる大会もあります。
距離だけを見れば同じ100kmですが、はたして両者は同じだといえるでしょうか?
同じ大会に出続け、自分自身のタイムを更新することに関しては意味があると思いますが、別大会のタイム競争は無意味と言って良いでしょう。
それよりも制限時間は意識しつつ、景色や大会の雰囲気などを楽しむことの方が重要だと私は考えます。
アプリの活用

スマホアプリを活用して練習すると効率的です。
私自身も練習をするために役立ちそうなアプリを片っ端からダウンロードしてみましたが、結局最後まで使ったのは2つだけでしたのでその2つをご紹介したいと思います。
距離計測系
私の場合、50kmを歩こうとした時、まず最初に困ったのはどのルートで歩けば50kmになるの?ということでした。
Googleマップで大きな道を繋いで、だいたいのルートを見つけることはできても、実際にそのルートの距離を測るのは難しく、あくまでもざっくりとしか分かりませんでした。
でも、このアプリを使うと、地図上の道を細かく点で繋ぎながら距離を測ることができるので、国道や市道などを繋ぎながら目的の距離になるようにルートを作成できます。
また、同じアプリを持っている方とルートをシェアできるので、説明の必要がある場合に便利です。
アプリの設定で自身の年齢、性別、体重、歩行ペースを入力しておくとその距離を歩くことでどれくらいのカロリーを消費するかが数字と食べ物(おにぎり/160kcal、ビール/196kcal、マシマシラーメン1600kcalなどなど)で表示される面白い機能です。
もちろん、無料です!
歩行ペース系
ご自身が計算した歩行ペース(まだの方はもう一度こちらから計算して下さい)を理解したうえで実際に歩いていきますが、せっかく自身の歩行ペースが分かってもいちいち時計を見ながら計算するのは面倒ですので、歩行アプリなどを活用すると便利です。
私の歩行ペースである時速5kmは、1kmあたり12分ですので、1kmごとに把握できるアプリがあれば常に自身のペースがわかるので調整がしやすくなります。
私が活用しているアプリは、距離ごとや時間ごとのペースをリアルタイムで画面や音声で教えてくれるので、いちいちスマホを取り出す必要がなく、便利です。
*信号や休憩時は都度アプリを停止しないと歩行状態のままになってしまうため正確な時間が測れません
速度を1kmごとに音声でアナウンスしてくれる設定にしているのでイヤホンで音声を聴きながら速度調整をしています。