こんにちはヤスダです
悪い部分にも目を向けよう!
フルクローズからフルメッシュまで変化できる汎用性、約10畳の広々空間、結露しにくいtc素材、骨組みはφ22mmの丈夫なスチールパイプなど、言い出したらきりがないほどロッジシェルターtcには沢山の素晴らしい部分(メリット)がありますが、当然悪い部分(デメリット)が無いわけではありません。
そこで今回はロッジシェルターtc使用歴4年目のヤスダが巷でよく聞くロッジシェルターtcのデメリットについて解説したいと思います。
世の中に存在する物には良い面と悪い面が必ず存在します。
デメリットをデメリットとして終わらしてしまうのではなく、好きな物だからこそ悪い部分にもちゃんと向き合って、それに対して対策をする事でより深く付き合っていけると僕は思います。
現在ロッジシェルターtcをお使いの方もこれから購入を検討されている方にもきっと参考になると思いますので是非最後まで読んで下さいね!
それではいってみましょう!
ロッジシェルターtcのデメリットその1 風に弱い
「ロッジシェルター=風に弱い」は一番よく聞くデメリットです。
確かにロッジシェルターはワンポールテントやドーム型のように風を受け流す形状ではなく、前後左右どの面も垂直に近い平面ですので風の影響をモロに受けてしまうため風に弱いです。
特に横風には非常に弱く、地面との固定が甘いとテントが横滑りしたり横転してしまうこともあります。
これはテント形状の問題ですのでこの形状である以上風の影響を避けることはできません。
僕もある高原のキャンプ場で設営中に突風に吹かれてテントが持ち上がり、地面に着地した衝撃でフレームが曲がるという経験をしました。
また、設営後の強風にヒヤヒヤしたことは数えきれない程あります。
対策
当然ではありますがテント自体をしっかりと地面に固定してやる必要があります。
固定がしっかりと出来ていればテントが飛ばされることはまずありません。
意外とこの部分をおろそかにされている方がおられますので必ず固定するようにしましょう。
設営中の強風対策は今後の課題としてよい方法が見つかり次第お伝えできればと思いますが、設営後の対策についてはそれなりに考えましたので、下の対策記事を参考にして下さい。
ロッジシェルターtcのデメリットその2 汚れが目立つ
ロッジシェルターtcは汚れが目立つという声もよくお聞きしますね。
屋根とスカートを除くほとんどの部分が白のtc素材を使っているので他の色のテントと比べると結構汚れが目立ちます。
また、一般的なテントに使われているポリエステル生地と違ってtc(ポリコットン)はコットンが使われているので、一度付着した汚れが繊維の中にまで入ってしまうとなかなか落とすことが難しくなります。
テントに限らず、車も服も靴も家も全て白=汚れが目立つという定説に変わりはありません。
ここはある程度理解したうえで購入することをおすすめ致します。
対策
まず、白は汚れが目立つものであると割り切ったうえで、長く付き合っていくには出来るだけ汚さなよう心掛けるしかありません。
ただ、テントが汚れる原因はそう多くあるわけではなく、基本的には接触、雨の影響、設営撤収作業の3つになりますのでそこの対策をしておくだけでも随分違ってきますので是非試してみて下さい。
接触
幕に接触することによる汚れです。
僕もよくやってしまいますが、焚き火後など手が汚れている状態で幕に触れてしまうと、手のひらハンコを押したように汚れがついてしまうことがあります。
この時焦って濡れたタオルなどでゴシゴシ拭いてしまうと、汚れが溶けた水分が繊維の中にまで入ってしまい落とすことが難しくなりますので、乾いた汚れであれば靴磨きに使われる豚毛ブラシや毛先が細くなっているタイプの歯ブラシで濡らさずに擦ると結構綺麗になります。
意識するのは汚れが表面にあるうちに、出来るだけ表面で落とすことです。
たわしなどの硬いブラシで擦ると生地を痛めてしまいますので注意しましょう。
雨
雨による汚れの原因は地面からの跳ね上がりの汚れと、先ほどと同様に接触による汚れになります。
小雨程度であればそこまで地面からの跳ね上がりはありませんが、激しく降った時は砂や泥などの汚れが膝ぐらいの高さまで跳ね上がることも珍しくありません。
また、地面が濡れることでペグ1本抜くだけでも手が汚れてしまうことがあり、その汚れた手で幕に触れることで接触汚れが発生します。
幕が濡れている状態で付着した汚れは撥水効果も伴って水滴と共に幕表面に浮いている事がほとんどですので、下手に触らずにペットボトルなどで水を掛ることである程度は綺麗に洗い流すことができます。
幕が乾いてからでは汚れが落としにくくなりますので幕が濡れているうちに済ませておきましょう。
設営撤収
幕が汚れる一番の原因は設営や撤収時に幕が地面に接することにあります。
芝などの比較的綺麗な地面であればそこまで汚れることはありませんが、雨で地面が濡れていたり細かい炭が散らばっていたりすると一瞬で汚れてします。
幕を直接地面につけないように設営撤収する方法として大きなブルーシートを持参し、その上で広げたり畳んだりの作業をする方法もありますが、毎回大きなシートを持っていくのは荷物になり大変です。
そこで、シートを使わずに一度も幕が地面に触れることなく設営と撤収ができる方法がありますので、気になる方はこちらを参考にして下さい。
また、どうしてもこの形が好きだけど、そこまで汚れを気にするのはイヤ!という方は茶系のポリエステル生地でできた兄弟テントのロッジシェルター2を検討するのもアリかもしれませんね。
ロッジシェルターtcのデメリットその3 重い
「ロッジシェルターtc」と検索すると「ロッジシェルターtc 重い」と出てくる程ですので、皆さんが如何に気にされているかが分かります。
僕自身、ロッジシェルターtc以外の大型テントを所有した事がないのであまり気になってはいないのですが、皆さんが知りたいことのようなので僕なりに調べてみました。
重さの原因を知るためにパーツごとに分けて考えてみましたので参考にして下さい。
ポール
まずはポールですが一般的なテントは軽量を目的としてアルミ、もしくはFRP(繊維強化プラスチック)が使われていることが多く、太さも15mm前後のものが一般的です。
しかしロッジシェルターtcのメインポールにはスチール素材が使われており太さも22mmと一般的なポールと比べると7mm前後も太いものが採用されています。
アルミの比重が2.7、鉄の比重が7.8とおよそ3倍も素材自体の重さが違うことに加えて、ポール自体が太くなると更に重量差は開いていきます。
このことから重さの原因の一つはメインポールの素材と太さによる物であることがわかります。
幕
幕(フライシート)の素材としてサイド部にはポリコットン(混紡生地)、屋根部にはポリエステルが使われています。
ポリエステルは一般的なテントやタープに使われている素材で雨傘にも採用されているほど軽くて耐水性が高いことが特徴の素材です。
一方ポリコットンはポリエステルとコットンを混ぜ合わせた生地で、ポリエステル単体の生地に比べて「燃えづらい」「通気性が良い」「結露しづらい」といった特徴がありますが、その反面「重たい」というデメリットがあります。
はっきりとした資料があるわけではないのであくまでも私感的な数値になりますが、幕全体の面積に使われている素材の比率はポリコットン:ポリエステル=3:2程度になります。
後に表記していますがロッジシェルターtcの幕の重量は11.8kgです。
先ほど紹介した幕のサイズがほぼ同じの兄弟テント、ロッジシェルター2と比べると良く分かりますが、オールポリエステル素材で出来たロッジシェルター2の幕の重量は9.7kgですので素材の重量差だけで3kgほど重たくなっています。
そのことからポリコットンという素材が重量に影響している事が分かりますね。
各メーカーテント比較
各メーカーの人気テントの中からロッジシェルターtcと使用人数等で同じサイズ感の商品と比較してみました。
詳しくはメーカーサイトで見比べて頂くとして、今回は「重量」という部分に注目して一覧にしました。
重量 | 収納サイズ | |
ogawa ロッジシェルターtc | 総重量:28.2kg 幕体:約11.8kg ポール:約16.4kg | 幕体:90x34x32cm ポール:90x34x20cm |
ノルディスク アスガルド 12.6m | 約16 kg | 114×37cm |
コールマン タフスクリーン2ルームエアー/LDX+ | 約21kg | 75×36cm |
ロゴス プレミアム PANELグレートドゥーブル XL-BJ | 約19.6kg | 63×23×54cm |
テンマクデザイン ビッグルーム | 約26.5kg | 82×44×40cm |
スノーピーク エントリー2ルーム エルフィール | 約15.5kg | 83×30×34cm |
DOD カマボコテント3M | 約19.5kg(付属品含む) | 69×35×31cm |
上記に表からロッジシェルターtcは総重量28.2kgと断トツ1番のベビー級だということが分かります。
ただ、よく見て頂きたいのですがロッジシェルターtcはポールと幕がそれぞれ別のパッキングになっていますので、個々を見るとそこまで重たいわけでは無いということが分かります。
もちろん他社のテントに比べるとパッキング一つ分(インナーテントを使うのあれば2つ分)荷物が増えますのでその点に関してはデメリットになりますが、重量という部分だけで見ればそこまで重たいわけではありません。
まとめ
今回はロッジシェルターtcのデメリットについて以下の3点を解説しました。
デメリットその1 風に弱い | 平面が多い形状であるため風の影響をモロに受ける | しっかりとペグで固定することで十分対策が可能 |
デメリットその2 汚れが目立つ | 白色のポリコットンの面積が多いのでどうしても汚れが目立つ | ・汚れる原因を知る ・汚れは出来るだけ表面で落とす |
デメリットその3 重い | フレームがφ22mmのスチールパイプを使っていること、幕の2/3程度の面積が重たいポリコットンで出来ているため重たい | 幕とフレームが別パッキングであるため、個々の重量で見るとそこまで重たいわけではない。 |
デメリットをデメリットとして終わらせるのではなく、悪い部分にもちゃんと向き合って、それに対しての対策をする事が大事です。
そうすることでより一層その物を深く知ることができ、長く付き合っていくきっかけにもなります。
ロッジシェルターtcの購入を検討されている方は是非デメリットも含めて判断して頂きたですし、現在ロッジシェルターtcを使っている方は今一度悪い部分にしっかりと目を向けて頂き、更に深く知って頂けるきっかけにして頂けけば幸いです。
最後まで読んで頂きありがとうございました!
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