[サビる前にサビさせる?]斧と鉈を黒サビ加工したらカッコよくなった!

こんにちはヤスダです

ヤスダ
ヤスダ
サビる前にサビさせる

今回はマニアックに斧と鉈を黒サビ加工したので結果もかねてご報告。

オピネルを黒サビ加工するのが流行ってますのでご存知の方もおられるかとは思いますが、もしご存知なければ参考にして下さい。

ナイフにも使える方法ですので、ナイフを黒サビ加工する方はナイフに置き換えて読んで頂いて大丈夫です。

緊急事態宣言だのマンボウ(笑)だので全くキャンプに行けていませんが、何気に愛用のナタを見ると軽く赤サビが出ていたので今回の黒サビ加工に至りました。

ご存知ない方には赤サビ黒サビ?ってなるかと思いますので詳しく説明しますね!

目次

素材について

刃物の素材としてステンレスとカーボンスチール(炭素鋼)の2種類があるのはご存知でしょうか?

錆に強く手入れのしやすさから、ほとんどの家庭でステンレスの包丁が使われていますが、出刃包丁や刺身包丁などの和包丁は炭素鋼、いわゆる鋼が使われているので一部料理好きの方にはカーボンスチールにも馴染みがあるかと思います。

カーボンは非常に硬いため一度砥ぐとステンレスの刃物よりも切れ味が良く、その切れ味が長続きするというメリットがある反面、錆やすいというデメリットも兼ね備えています。

錆びにくく手入れがしやすいけど切れ味が劣るステンレスか、錆びやすいけど抜群の切れ味のカーボンか。

非常に悩ましい限りですが、もしカーボンを錆びにくくする事が出来たらどうでしょう?

今回はそんなカーボンを錆びにくくして、ステンレスとカーボンの良いとこ取りの状態にする方法をご紹介します。

家庭にある物で1時間程度で出来ますので最後まで読んで一度試してみて下さい。

ちなみにステンレスは黒錆加工できませんのでご注意を!

そもそも鉄って何で錆びるの?


鉄に酸素と水が触れることで「さび」が発生します。
もともと鉄の原料である鉄鉱石は大気中の酸素と結びついて酸化鉄として地球上に存在しています。
鉄はそんな鉄鉱石から酸素を奪い、人工的に取り出された物なので本来の状態ではなく、隙あらば再び酸素を取り込んで元の状態(酸化鉄)に戻ってやろうと企んでいるわけです。

鉄につく錆には、大きく分けて黒錆と赤錆の2種類があります

赤錆

その名のとおり、錆自体が赤みがかっているもので、鉄そのものを腐蝕させ、ボロボロにしていく性質を持ちます。錆といえばまず思いつくのがこの赤錆ではないでしょうか?

黒錆

一般的な鉄に対して自然に発生することはなく、意図的に鉄の表面に作る酸化膜のことです。表面に黒錆ができると、赤錆の発生を抑えることができるため良性の錆といわれています。

斧と鉈の黒錆加工


赤錆が発生する前に黒錆を付けて守る、いわゆる「やられる前にやってやる!」ってやつですね。
今回加工するのはこの2種類
海老鉈とみんな大好きグレンスフォシュブルークスのアウトドアアックスです。

準備するものと下準備

お酢/紅茶

パーツクリーナー


研ぎ

せっかく黒錆をつけても研いでしまったらその部分だけ錆が取れてしまいますので、錆加工前に研いでおきおましょう。

清掃


加工する部分に手垢などの油脂が付着していると錆にムラが出来ますのでパーツクリーナーなどで拭き取っておきます。
また、もし今回の鉈のように赤錆が発生している場合はサンドペーパーなどで落としておきおましょう。

手順

紅茶:お酢=4:1の割合で混ぜておく。
本来は柄から刃物の部分だけを外して作業すべきですが、外すと色々と不具合があったのでそのまま加工します。
悪あがき程度に柄のもち手の部分にサランラップを巻き、できるだけ濡れないようにしました。
柄の先はどうしてもラップを巻けないのでメンテナンス用のワックスを塗り込んで撥水性を上げました(これも悪あがき)

漬け込み


あとは1時間ほど漬け込むだけ。
様子を見ながら全体が黒くなれば取り出します。

すすぎ

しっかりと水ですすいで拭き取った後に乾燥させます。

完成

刃の部分が黒く染まりましたね
そしてカッコいい!
これで赤錆の発生を抑えられると思います。

あと予想通りでしたが、柄の部分も黒くなりました。

これは黒錆びが付いたたわけではなく、柄に使われている樫材のタンニンと鉄が反応して染まっている状態です。樫材は木材の中でも多くタンニンを含んでいる樹種なので直ぐに真っ黒になります。
余談ですが、カンナの台が樫材なので本業の家具作りで一日カンナがけをしていると特に夏場は汗とタンニンが反応して手が真っ黒に染まります。
この性質を利用して木材を染める方法があるくらいですので洗って取れるような物ではありません。あきらめるかサンドペーパーで頑張って擦りましょう。ちなみに僕は全く気にしません。

まとめ

ナイフの黒錆加工はメジャーになりつつありますが斧や鉈の黒錆は初見ではないでしょうか?
僕自身も斧と鉈は今回が初めでだったので今後どう変化するかはどこかで報告できればと思っております。
道具は使っている時は勿論ですが、手入れをしている時も楽しいですね!
本番で最高のパフォーマンスを発揮出来るように皆さんも試してみて下さい。

最後まで読んで頂きありがとうございました!
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この記事を書いた人

関西在住、一男一女の父
家具作りで生計を建てつつ全力でキャンプを楽しんでいます!
キャンプ、釣り、その他アウトドア情報や、たま〜に木工情報もゆるっと発信していきます!

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